中三の国語の教科書にも載っている有名なこの詩を、実はずいぶん前から机の前に貼ってある。
【今日、あなたは空を見上げましたか。
空は遠かったですか、 近かったですか。】
はい、と即答出来る日と、出来ない日と。
考えて考えて、いまだに答えの出ない質問と。
【いちばんしたいことは何ですか。
人生の材料は何だとおもいますか。】
何を今更この名詩に絵などと思ったが、「いせひでこさん」の淡い水彩画に、胸をぎゅっと掴まれてしまった。
【何歳のときのじぶんが好きですか。】
というフレーズには「大きな木のような人」や「ルリユールおじさん」を彷彿とさせる大木が登場し、こちらの涙腺もゆるみそうになる。
無理に答えを引き出そうとせずに、詩のもつ深い味わいと、絵からかもし出される美しい世界観を、静かに味わうのも良いだろう。
いつ、どんな時にこの本を開くかによって、答えも違ってきそうだ。
でも、それで良いのかもしれない。
心にも深呼吸が必要だと、思いなおすだけでも貴重なことだ。
そもそも、全ての質問の末尾に、クエスチョンが付いてはいないのだからね。
ゆっくりとかみしめて、約8分。やはり中学生以上に。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
絵本・通年
- 感想投稿日 : 2013年10月23日
- 読了日 : 2013年10月23日
- 本棚登録日 : 2013年10月23日
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コメント 4件
だいさんのコメント
2013/10/26
nejidonさんのコメント
2013/10/28
8minaさんのコメント
2013/10/28
nejidonさんのコメント
2013/10/29