J-WAVEと聞くと懐かしさがこみ上げる。
免許をとりたての頃、よくドライブしながら聞いていた。
そのJ-WAVEで、土曜の夜放送していた「BOOK BAR」の書籍化。
番組HPを見ると、すでに昨年の3月31日に終了している。
リアルタイムで聴きたかったが、夜に弱い私が本当に聞けたかどうかは怪しい。
スタートは2008年3月26日。
杏さんと大倉眞一郎さんのふたりが毎週交替で本を紹介し合うというスタイルで、約11年間続いたことになる。
書評番組ではなく「四方山話番組」だというから、おふたりの掛け合いも聴きどころだったのだろう。文字で読んでも軽快なトークだ。
親子ほど年齢の離れた杏さん相手に、大倉さんは結構緊張していたらしいのだが・笑
全1000冊から泣く泣く絞り込んで、50冊のチョイスだ。
本の紹介番組の書籍化という、新しいアプローチ方のブックガイド。
巻末には紹介リストがズラリと横書きで記載されている。
杏さん、スタート時は19歳。
その選書がどれもかなり面白そう。
歴史小説、時代小説の通で、特に幕末ものが大のお気にいり。
池波正太郎の「幕末新選組」がトップに登場するのだが、この紹介の中で杏さんがこう言っている。歴史上の人物で絶対に会ってみたいひとはという質問に「原田佐之助です」と。(な、名前しか知らん・・)そして、語る、それも熱く語る。筋金入りだ。
「葉隠れ入門」や有名な「武士の娘」、西岡常一の「木に学べ」も紹介している。
杏さん、お近づきになりたいです。。。
かたや大倉さんは、若干アナーキーで趣味性の強いものが多い。
「世界屠畜紀行」「テロ」やジョン・アーヴィングの作品等々。
これを週イチで紹介し合ったというのは、双方ともかなりの凄腕ではないだろうか。
紹介の仕方が上手いので、読みたくなった本も数多くある。
「BOOK BAR」というものは、どこかに存在するのだろうか。
もし私が開くなら、週末は読書会にしよう。おつまみ、あります。5品までご自由に。
さあ、この指とまれ、と言いたいところだが現在の状況ではとてもとても。
心おきなく本を読める日が、再び巡ってきますように。
- 感想投稿日 : 2020年4月3日
- 読了日 : 2020年4月3日
- 本棚登録日 : 2020年4月3日
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