へびのクリクタ-

  • 文化出版局 (1974年3月1日発売)
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感想 : 93
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トミー・ウンゲラーの挿絵が好きなので読んでみたが、いやぁ面白い!
やや挿絵の線が細くて見えにくいのだが、そのわずかな欠点も補ってあまりあるというもの。
教師をしているボドさんという女性の元に、アフリカにいる息子からのプレゼントが届く。
それがなんとヘビなのだが、毒の無いヘビだと分かり、クリクターという名をつけて可愛がる。
この可愛がり方がそれは可笑しいのだ。
どんどんボドさんになついていく様子も楽しい。
学校に行くと、クリクターはすぐ自分の身体でアルファベットも覚えてしまう。
ここの図もただただ笑える。
子どもたちとも仲良しになり、困っているひとはすぐ助ける模範的なヘビなのだ。
そしてなんとこの後の大活躍も。
何となく嫌われ者のイメージがあるヘビを描いて、この幸せな結末が楽しい。

一貫してとぼけた味の、実に面白い作品。学童向け。約10分。
そして、最後まで読んでみるとやっぱりウンゲラーで良かったと思える!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: トミー・ウンゲラー
感想投稿日 : 2013年2月15日
読了日 : 2013年2月15日
本棚登録日 : 2013年2月15日

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