半分の月がのぼる空〈4〉 grabbing at the half-moon (電撃文庫)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス (2005年2月10日発売)
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本棚登録 : 1337
感想 : 51
4

夏目の物語。

結局のところデジャヴしているわけなんだけど、その部分をどう評価するか。そこが評価の分かれ道のように感じられる。

何故ならば、夏目もサンマンも本質的に同じ人間だからだ。ん?同じタイプの人間と書いた方がいいか。

好きな人がいながらも自分への言い訳を用意してわがままな道を選択しようとする。

言ってみればフェアではない。

人間臭さ。と言い換えてみれば素晴らしいことのように思えるが、私は彼らの行動に共感することが出来ない。

聖人君主ぶるつもりはないし、同じ状況に追い込まれた時にどうなるかなんて考えることは出来ないが、それでも、少なくとも言い訳じみたことを言うつもりはないし言いたくもない。

ただ、その葛藤を理解することは出来る。そして、共感することが出来ないはずなのに胸が苦しくなる。

何故なのだろうか……。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(ライトノベル)
感想投稿日 : 2014年11月30日
読了日 : 2014年11月30日
本棚登録日 : 2014年11月30日

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