資産家で馬主の主人が亡くなり遺言執行人からの依頼は故夫人の蔵書の行方を探す事だった。
調教師で馬主でもある老人”ハロルド”が亡くなった。遺産整理に当り資産の一つである盗難した児童古書を探す依頼が元警察官で古書店主の”クリフ”の元に舞い込んだ。
蔵書の中から盗まれた古書をリストアップする内に脈絡の無い盗み方とコレクションの本当の持ち主であるハロルドの故き夫人”キャンディス”の死因についても疑惑を感じて行く。
鉄鋼会社一族であり既に20年前に亡くなったキャンディスの莫大な資産を背景に馬狂の主人ハロルドとその道楽息子3人に容姿も性格共にキャンディス似の娘、友人である馬主達が取り巻く中でクリスが警官時代の直感を頼りにキャンディスの死因と古書を盗んだ犯人を追及する。
古書をめぐる物語だが重要な場面はほとんど競馬場内の厩舎での出来事であり専門的な用語も出て、本好きにはちょっとガッカリ感が漂う、またミステリーとしてもアクションも無く派手な殺人が次々に発生する訳でも有りませんが周りに様々な動機を抱えた家族・友人がいるが真犯人は以外な出現で驚かされます。装丁と題名に惹かれて買いましたがこんなミステリーも有りと思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外小説・文学
- 感想投稿日 : 2021年5月3日
- 読了日 : 2012年8月26日
- 本棚登録日 : 2012年8月15日
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