そこそこ面白かった。
この本の前半では、各々の分野にいる方々が、彼らなりのやり方で、話を展開している。それは、題名にある「二十歳の君へ」を主軸としたものだ。
個人的に、宮台氏の話が、予想していたこととは違ったものだったので、よい意味で、裏切られた。それがこの本の高評価に繋がっている。
また、後半部では、立花氏がいろいろな方向へ話を展開している。マラルメの話が出てくると思わなかったので、個人的には、ありがたかった。その後の、孔子の論語の引用には、うんざりだったが、世界史や物理学、地政学の所は面白かった。
図書館の本棚から雑に、手にとった本としては、なかなかよかったが、そこらへんの二十代以下を捕まえて、彼らをときほぐすという目的で読ませるには、少し堅いという意味でおすすめしない。
だったら、「僕たちがまだ何者でもなかった頃の話をしよう」という本があるからそちらのほうがいいかなと。
いずれにしろ一読の価値はある。しかし、少し批判的に読んだ方がいいかもしれない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年2月13日
- 読了日 : 2021年3月7日
- 本棚登録日 : 2021年2月13日
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