抱擁、あるいはライスには塩を 下 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2014年1月17日発売)
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本棚登録 : 1584
感想 : 127
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百合さんの結婚生活の章はどうしても耐えられなくて飛ばしてしまったけれど、それ以外は改めて丁寧に読んだ。特に菊乃さんの家出生活、卯月の誕生パーティー、桐之輔さんのニューヨーク生活のあたりが好き。
何度か再読していて一度やってみたかったこと、今回は読後にページを捲ってノートに簡単な年表を作ってみた。白文を朗読していた頃の陸子はまだ12歳だったんだとか、家出と結婚と遊学が重なった頃はお屋敷も静かだったんだろうなとか、ノートを見ながら想いを馳せるのも楽しい。各章を時系列に並べ直してもう一度通して読んでみたい。
そしてなぜか、江國さんの家族小説を読むと自分の母と母の実家を思い出す。この本とか、「流しの下の骨」とか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年1月27日
読了日 : 2023年1月27日
本棚登録日 : 2023年1月27日

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