私は川端がどうにも好きでないのだけれど、それは、彼の小説に出てくる女性や少女が、あくまで男性の作った像に思えて、リアリティもなければ共感も感じたことがなかったからである。こんな喋り方しないでしょーとか、こんな女は男性の妄想でしょーとかつい思ってしまって。
でも、それも異相の世界の話と捉えれば、なるほどと納得してしまう。
際立つ表現も多々。
『朝雲』『死体紹介人』が◯。
地元では常識の幽霊トンネルも、もしかしてこの『無言』が出どころでは。
読書状況:読み終わった
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ゴラム、ゴラム
- 感想投稿日 : 2022年7月28日
- 読了日 : 2022年7月28日
- 本棚登録日 : 2022年7月28日
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