シャッター通りの死にぞこない

著者 :
  • 双葉社 (2012年3月21日発売)
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本棚登録 : 173
感想 : 31
3

地方の潰れかけのシャッター商店街に、元ヤミ金のヤバい金
三千万と共に男が流れつく。このダメ男がこのダメな商店街の
町起こしイベントに参加する事になるのだが、事態はより
カオスでクッチャクチャな展開に流れ込む。
商店街の行方は?ダメ男に救いはあるのか?という
コメディ小説。

やはりコメディというのは難しい。感動のツボや
泣きのツボは意外と万人に共通するポイントが
あるような気がしますが、笑いのツボとなると
急に細部にバラけてくるような気がしますね。
今作がどうかは置いておいて、ツボを外した
(自分にハマらない)笑いを始終、読み聞き
するのはなかなかに...苦行。
そういう意味ではコメディ作品はやはり難しい。

今作は自分的には結構、面白く、楽しく
読めたし、このダメなアル中男が毎晩酒で
潰れて見る、夢は...ちょっとした小咄で
なかなか楽しい。欲を言えば、登場人物が
ややステレオタイプなので、もっとメチャクチャで
壊れた人達がいたら...とも思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 国内作家は〜
感想投稿日 : 2013年2月17日
読了日 : 2013年2月17日
本棚登録日 : 2013年2月17日

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