な、長い...。単純なページ数な長さもあるけど
後半まで回りくどさと主人公、沢木の心情吐露が
グダグダと結構続く...。事件が一向に進展しない
ところにやや苛つきを...覚えてしまう。
とは言えある意味友人を救うが為に行動する
一般の人間の取る行動としてみたら、この
ダラダラした感じや進展しないイライラはある意味
リアルなのかも。沢木の煮え切らない心情も
この年代の男としては異様に共感も出来るし、
そういった意味では30代も後半を迎えるのに
ここまで何も成し得なかった男達の、青臭かった
日々との本当の決別の話なのかもしれない。
その反面、やはり事件そのものの大袈裟さと
その大袈裟な事件を起した先輩の心情や、要所で
登場する人物達の突拍子のない行動やキャラとの
ギャップのバランスが合わない様な気がする。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
国内作家や〜
- 感想投稿日 : 2010年6月8日
- 読了日 : 2010年6月8日
- 本棚登録日 : 2010年6月8日
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