「日本の伝統」という幻想

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  • 柏書房 (2018年11月27日発売)
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相手を自分の意のままに扱う手段として伝統を使うと言うのは確かにそうなのかもしれんな。実際頭がめちゃめちゃよかったりする伝統校ともなれば、そこにいる自分を好きになれるのでどんな理不尽な伝統があってもなんだかんだで慣れていく。けれどただ古いだけの中堅校ともなると、そこにいる自分はさほど好きではないので、伝統はウザイし邪魔だしただの害悪にもなりかねない。

「この学校が好きだからこの伝統を受け継ぎたい」
「この学校微妙だからこの伝統とかすげぇ邪魔」
これが流行り廃りを分けていくのかなと思う。
日本の子どもは少なくなる。公立学校の再編が進むなかで、数ある伝統校がどんな最期を迎えていくのか、それは興味があるな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年4月23日
読了日 : 2021年4月23日
本棚登録日 : 2021年4月23日

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