読んではいけない読むなら覚悟せよ

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  • ぴあ (1999年9月1日発売)
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感想 : 2
3

言わずと知れた米米クラブのボーカル、石井竜也のエッセイです。
ま~読み物としては面白いです。
さすが石井竜也と思わせる箇所がいくつもありました。
美意識に対するプライドや彼の世界観に触れたような感覚になります。

印象に残った項目をピックアップすると、『下着の美学』『美容師という生き物』『既成概念を打ち壊せ!』の3つです。

『下着の美学』
男はヒラヒラが好きだと女の子は思ってるかもしれないけど、意外と違うんだよね。男にはどこかで"女の子=清潔"っていうイメージがあるんだよ。だから白い下着にドキドキするのよ、一番。まあ、黒とか赤とか色物も確かにセクシーだけど、白でまとめられちゃうと、ドキッとしちゃう。あれは、女の人に清潔な生き物であってほしいという願望なんだろうな。

男性は女性に清潔さを求めることから、派手な下着よりシンプルなもの、特に白い下着に惹かれる。これはどうかな~(笑)?シンプルさを求めるのは価値観が似ているけど、白に執着する趣味は僕自身無いです(笑)。


『美容師という生き物』
「あなた首筋がすごくキレイだから出した方がいいんじゃない?」とか言われるとさ、それって「今のアナタは良くないよ」って言われてるわけでしょ?そうやって優越感と劣等感の2つをくすぐられるわけ。で、プロたちは、それを上手に遠回しに言うから、女の子も納得するしかないんだよね。それに確実に今よりこっちの方が良いですよっていう実例を見せつけるからね。男なんかだと「別にそんな変わってねぇな」って思っちゃうんだけど、女の子にしてみたら「私、変わったでしょ?ココのラインが違うの」ってね。面白いね、あれ。魔法かけられてるみたいだね。

いや全くその通り!僕ら一般の男が女性に対して「君は顔が大きいからこんな髪型にしたら?」と提案したらきっと半殺しになってしまう(!!)けど、美容師にはそれが無い。プロの力には脱帽します…。


『既成概念を打ち壊せ!』
よく、常識がない人が新しいものを創ろうとしている人のように見られがちだけど、そうじゃないんだ。常識をちゃんと分かっていて、その上でそれを壊す作業をしないと単なる奇行になっちゃうからね。奇行ではアートとは言えないし、文化も創れないんだよ。ある一定のアイデンティティなり、日本の文化なりを把握した上でそういう作業をやて行くことが、これからはすごく大切になってくる。

既成概念を壊すのは常識人というところに賛同。本末転倒の人たちが多くて困る。
もっと研鑽しなさいよ!って喝を入れたくなる(笑)。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年9月7日
読了日 : 2010年3月3日
本棚登録日 : 2011年9月7日

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