新約聖書 1 (文春新書 774)

  • 文藝春秋 (2010年10月19日発売)
4.01
  • (23)
  • (36)
  • (17)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 516
感想 : 32

複数の聖書を解説した本やマンガを読んでいる。この本の訳はわかりやすく、そういうことだったのかと腑に落ちた箇所があった。一気には理解できないけど、読むたびに少しずつなるほど…と思えることがあった。

私はキリストのことを、機転が利いて共感覚を持ちカリスマがあって、人よりも賢くて博識で、コミュニケーション能力が高いカウンセラーだと思っている。例えることが上手で、問題解決する能力が高いコンサルタント業のような風に思っている。(呪術廻戦でいうならば、呪言師的な…)


だけど

「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」(「エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ」)P158

この一文を読んで、本当に天に選ばれる人というのが、この世に存在するのかもしれないと思った。少し畏怖を感じた。

それと冒頭で佐藤氏が「イエスが出現してから2,000年経ち、キリスト教疲れが現れている」しかもキリスト教のことを斜陽産業と書いていて、神学を学んでいる人が、そんなにはっきりと斜陽産業というくらいなんだから真実味がある。目からうろこ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: #1(ダ)
感想投稿日 : 2023年10月12日
読了日 : 2023年10月12日
本棚登録日 : 2023年9月28日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする