タロットこころの図像学

著者 :
  • 河出書房新社 (2002年5月1日発売)
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本棚登録 : 77
感想 : 6
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タロットに興味を持つ人って、「占いがしたい」人か、「絵自体に興味をひかれる」か、どっちかじゃないかしらん。この本はどっちかと言えば「絵」に興味がある人におすすめします。(手っ取り早く占いたい人は他の本のがいいでしょう)

タロットカードに描かれてるのは、一見して意味が想像できるものばかりじゃなく、「これって何を描いてるの?」なものもある。悪魔や死神という不気味な絵だってあるんだけど、でもなんとなく心惹かれるわぁって方、そのカードが描かれた背景を知りたくなったら、読んでみてください。

第一部は、大アルカナ22枚のカードの図像を解説。良いなぁと思うのは、
最も古い時代のタロットと言われるヴィスコンティ版、スタンダードなタロット:マルセイユ版、現在ポピュラーになってるウエイト版の3種を同時に読み解くってところです。

タロットの歴史や図像の解説本は他にもありますが、かなりのボリュームなので、尻込みする方もおありかと想像します。その点、この本はコンパクトで、最初に手に取るには良いんじゃないかなぁ。鏡さんだけに、マニアックになりすぎない語り口も分かりやすいかと。ユングが多用されているのは、好みが分かれるかもしれませんが・・・

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 占い
感想投稿日 : 2013年3月9日
読了日 : -
本棚登録日 : 2013年3月9日

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コメント 3件

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2014/04/28

「「絵」に興味がある人におすすめします。」
読みたい(この場合な見たい?)本が、増える一方です。。。

newrose33さんのコメント
2014/04/29

図像を見ながらイメージを膨らませたり、が、お好きならぜひ。

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2014/05/08

「図像を見ながらイメージを」
見始めると、ついアレコレ考えて時間ばかり経ってしまので、此の手の本が一番厄介ですね。

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