チェックメイト 前編 ブラック・キャット(4) (ブラック・キャットシリーズ) (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社 (2003年12月25日発売)
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本棚登録 : 263
感想 : 19

面白かった。
新井素子ワールド全開な文章が、久々に新鮮。

このシリーズの完結編として「長かったなぁ」と同時に「よく、こんなにずっと(作品の構成など)思っていられるな」と驚く。

このシリーズは、事件がどう進んでいくか、という推理のテイストも入りながら、登場人物が全く計画どうりに動かない、という土壇場裏切りも入るので読者としては先が読みにくい(ハッピーエンディングなのは分かっているが)。

なので「どうなるんだ、どうなるんだ」って思っているうちに、ページをくっている。また口語の文体もあいまってスラスラと読み進められるテンポが楽しい。

この口語に色々と思う人(特に大人)もいるかもしれないが、私は好きです。っていうか、ここまでいけば"新井語"としてもはや何もいうことはないと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2011年2月6日
読了日 : 2011年2月5日
本棚登録日 : 2011年2月6日

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