Story Seller annex (新潮文庫)

制作 : 新潮社ストーリーセラー編集部 
  • 新潮社 (2014年1月29日発売)
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本棚登録 : 1624
感想 : 156
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こういうアンソロジーってとてもいい。好きな作家さんが書いてるともちろん楽しみだし、自分からは読まない人のを読んで、へぇ~こういうの書くんだあと、意外な発見があったりする。

道尾秀介さんのは「ノエル」で既読だったけれど、面白さを再認識する。物語にキレと余韻があって、あらためてたいした才能だなあと思う。こういうの、また書いてほしいなあ。

有川浩さんの異色作も良かった。「二次元萌え」ってどっちかというと好きじゃない分野なんだけど、有川さんの手にかかると説得されちゃう。

そして今回本当に意外だったのが、湊かなえさんの一篇にジーンときたこと。いやあ湊かなえさんって苦手だったはずなんだよねえ。デビュー以降の何作かがまったく好みではなく、でもって売れてるもんだから、何となく「キライ」の範疇に入れてたのだった(売れっ子作家へのこういう気持ちって、やっぱりつまらんネタミソネミなのかなあ)。

この「約束」という短篇にも、いやだなあと思う要素はしっかりあるんだけど、最後で浄化されてしまう。こういうのも書く人なのか。
(こう書いてから、あれ?これって前にも書いたような…と思って調べたら、「不思議の扉」に収録された「インコ先生」という短篇を読んだときも同じこと書いてた。私の中ではイメージが固定してるみたい。)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アンソロジー
感想投稿日 : 2014年4月22日
読了日 : 2014年4月22日
本棚登録日 : 2014年4月22日

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