以前の作品でもちらっと出てきていた和歌山での田舎暮らしをまとめて書いたもの。よくあるカントリーライフ礼賛ではなく、また、田舎をそれとなく見下した都会人の体験記でもなく。そこらへんがグ印のいい所なんだなあ。
田舎の良さというのは、あ〜もう堪忍っていうたまらん所と背中合わせだ。虫との戦いや(すごいのが出てきてたぞ)くみ取りの大変さや、地元の方々とのおつきあいのビミョーな感じとか、そういう苦労があってこそ、自然の美しさへの感動があり、人の情に触れる体験がある。「生活」というより「旅」だったと振り返るグレゴリさん、実感がこもっている。悲しく辛い出来事もつづってあって、そこはしみじみ読んだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
コミックエッセイ
- 感想投稿日 : 2010年6月14日
- 読了日 : 2010年6月14日
- 本棚登録日 : 2010年6月14日
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