気にはなっていたが未読だった山口晃の「ヱセイマンガ」、おもしろかったー! 例によってすんごく細かいので(特に最初のほうはルーペがいる)、目にはキビシイけど。
サイバラが「できるかな」で乱入したボロアパートは仕事場だったんだね、奥さんもいるんだ、などと、いろいろ発見しつつ、ウダウダと描かれた天才の日々の様子を楽しむ。なんとなく漱石を思わせる自画像がとっても味わい深い。画集なんかで絵だけ見てると、いったいどんな人がこういうモノを描くのかと思ってしまうが、ここではとても親しみやすい感じだ。あの超絶技巧を繰り出す手で、奥さんの「パンチー」を干したりするんだあ。むーん。
こういうゆるーいものが描けるのも、本業の絵が圧倒的だからだろう。その放つオーラが一層魅力的に思える一冊。あー、またまた「大画面作品集」が欲しくなった。(ちょっと高い。でも画集にしては安い。懐には十分イタい)
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
コミックエッセイ
- 感想投稿日 : 2013年5月22日
- 読了日 : 2013年5月22日
- 本棚登録日 : 2013年5月22日
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