個別要素としての制御やセンシングの知識はありましたが、システムとしてのロボティクスのことをよく知らなかったので購入しました。
本書はロボティクスのシリーズものの最初の一冊で、題名通り概論というかガイダンス的な役割の書籍です。いろんな分野の雰囲気をちょっとだけ味わいながら課題意識やモチベーションを誘起するような内容であり、各分野の入門を少しずつやるタイプの概説書ではありません。基本的にはすべて読み物ベースなので気軽に読める本です。
少し良くないところを挙げるとすれば、実際にロボティクスを学ぼうと考える学生などが本書を読んでも具体的にどういう勉強 or 研究をすることになるのかあまりわからない点です。確かに問題意識や諸分野の現状や歴史は知ることができますが、じゃあ技術として具体的にどうするのかという記述は浅めになっています。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
5 技術
- 感想投稿日 : 2024年3月31日
- 読了日 : 2024年3月31日
- 本棚登録日 : 2024年3月31日
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