今いる私と、遠い昔に生きていたかもしれない人。ただ遠い存在のはずなのに、古事記という今に残る触媒を経て、実感を持って近くに感じた。そんな感覚を覚えさせてくれた本。
(創作とは承知しつつ)
時々覚えるその感覚を味わうことが、私が物語を読むモチベーションのひとつ。
以前、奈良へ旅したとき、このまま何回も季節を遡ったら彼らもここにいて同じ景色をみたのだろうかと強く思った。時間も場所も越えられないことが不思議に感じるくらい。我ながらロマンチストだなと思いつつ…説明しづらいこの感覚がやっぱり好き。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年1月13日
- 読了日 : 2019年1月1日
- 本棚登録日 : 2020年7月2日
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