昭和18年に南方へ海軍報道班員として派遣された際の日記。
前半部にあたるジャワでの日記の内容は「飲む打つ買う」が多く、戦地へ赴いているという緊張感がほとんど感じられないくらいのんびりとした生活だったようだ。
本人もその点に関して焦燥感があったらしく、そのことも包み隠さず書かれている。
一転、後半部の前線へ赴いてからの日記は空襲が日常となり、常に緊張せざるを得ない日々だったことが書かれている。
死と隣合わせの日々を過ごした久生十蘭の心情を知ることができる点ももちろんだが、その中にごくたまに書かれている読書記録も興味深かった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2015年 読了
- 感想投稿日 : 2015年7月30日
- 読了日 : 2015年7月30日
- 本棚登録日 : 2015年7月30日
みんなの感想をみる