人生がときめく片づけの魔法2

著者 :
  • サンマーク出版 (2012年10月9日発売)
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本棚登録 : 2691
感想 : 304
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先日何気なくTVをつけましたら、こんまりちゃんが片づけについて授業を行っていまして、つい、見いっちゃったんですよ。
以前にも1度見た記憶があるんですけれど、今回は妙に気になりましてね。
そうしたら、こうおっしゃったんです。
「捨てる物を探すのではありません。残したいものを見つけてください」と。
この言葉でスイッチが入っちゃいまして、次の日、書店に走りました。

で、手に入れたのがこの本。
(本当は「1」の方から読むべきだったようですが)
本書には、片づけのマインドとノウハウが書いてありますが、精神的な志向が若干独特で、苦手に思う人もいるかもしれません。
私はTVで見たこんまりちゃんの雰囲気や話し方と文章とうまい具合にリンクして、文章を彼女のトーンで再現でき、納得することができました。

で、遂に我が家の本棚の片づけに着手し、270冊の本をブックオフに持って行きました。今まで手放すことができなかった思い入れのある本も結局本棚の奥に立ててあるだけで手に取ることもせず、本の持つ本来の役割を果たせていなかったなあ・・・と。
これらの本を手に取って、「あぁ、おもしろい」と思ってくださる人がいれば、その方が本にとっても幸せでしょう。
ようやく、そういう思いに至ることができました。

タイミングだったと言ってしまえばそれまでですが、こんまりちゃんがきっかけをくれたことには違いありません。以前「捨てる技術」も読みましたし、片づけネタは雑誌の特集にもなりますので、いろいろ目を通してきましたが、彼女の選ぶ言葉の使い方が私にはしっくりきたんですね。愛着のわく、かけがえのない、自分にとって旬のものたちを自分の意志で選ぶこと、その役割を全うさせること。この積み重ねによって、人やもの、暮らしを大切にしときめく人生を送ることに他ならないような気がします。

高額な商品を高額であるということを理由に処分できないという人に、「それは手に入れた時に、『そういうものを手に入れられる自分』という満足感を得られたからその役目は終わっていると考えてもいい」という趣旨のことを言ってもいたのだけど、とても納得できました。まるで、以前の成功にしがみついてそこから一歩踏み出せない状況に似ているなあ、と。そのことに縛られていないで解放されるべきだと。

ものにがんじがらめにされず自由に、居心地のよい暮らしを手に入れたいなあ・・・。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2014年3月26日
読了日 : 2014年3月26日
本棚登録日 : 2014年3月26日

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コメント 4件

だいさんのコメント
2014/04/08

>先日何気なくTVをつけましたら、こんまりちゃんが片づけについて授業を行っていまして、つい、見いっちゃったんですよ。

洒落じゃないですけど、「こじんまり」って感じがします。美人というより、かわいいって感じですかね。(キュートかな?)

nico314さんのコメント
2014/04/08

だいさん、こんにちは!

確かにそうですね。かわいらしく、キュートな感じがします。
そして、癒し系というか、リスとかバンビとか穏やかそうなイメージです。
なのに、カリスマ性があるんですよ。
高圧的でも、ピリピリした感じもないのに、その気にさせてくれるというか。
それって、使われる言葉と雰囲気によるんでしょうか?

だいさんのコメント
2014/04/13

nico314さん
こんにちは
>癒し系というか、リスとかバンビとか穏やかそうなイメージです。

これ、すご~っく、おもしろいっす!!!
とても、的確にあってます。
雰囲気つくりも、上手なんでしょうね。

nico314さんのコメント
2014/04/14

だいさん、こんにちは!

私には「片づけ」と「掃除」って混ぜこぜになっていて、
松井さんとか、生活アドバイザー的な人からの「ご指導」が
今までのイメージだったんですよ。

だから、こんまりちゃんの一見頼りない感じが、
却って新鮮でした。
ハードルも下がるというか。

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