シュールな企みでデコった謎解きが頭にハテナを浮かべてくる短編たち。
ともすれば「だからなんなの?」と言われかねないネタもあったけども、とにかく一癖ある。
表題作なんかは特に見たことのないヘンテコさだった。どんな着想?この着想で一本書く?森川智喜過ぎん?
一番好きだったのは犯人当て短編の解答原稿にコーヒーをこぼして虫食い問題に早変わりする「フーダニット・リセプション」。
捻ったロジックをもう一捻り。着地も微笑ましい。
後半2篇は三途川シリーズを少し彷彿とさせるメルヘンロジカル。
ブギーマンの異能力が密室の強固さを担保するが故の犯人の苦悩も良い。人間の不完全さに振り回される様子が可笑しい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年6月18日
- 読了日 : 2023年6月18日
- 本棚登録日 : 2023年6月18日
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