人工知能と経済の未来 (文春新書)

著者 :
制作 : 井上智洋 
  • 文藝春秋 (2016年7月19日発売)
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本棚登録 : 1427
感想 : 146
4

良い本でした。

AIの可能性を過剰に見積もるのでもなく,だからといって,その可能性を全面否定するわけでもなく,AIの可能性(いつまでにどのようなことができるようになるのか)をデータから冷静に分析し,今後の経済(労働)の行き末を予測する。

「未来」の予測とはこのように行うのかと勉強になりました。

AIによって到達する未来がユートピアになるのか,ディストピアになるのかはわかりません。本書ではその両方のシナリオが冷静に提示されています。

逆に言えば,AIの発展はユートピアの到来の可能性も秘めているのであり,そうなるように活動を作っていくことが必要なのだと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養
感想投稿日 : 2021年1月24日
読了日 : 2021年1月15日
本棚登録日 : 2021年1月8日

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