浜村渚の計算ノートシリーズはこれで3冊目です。この小説は学校では習わない数学の楽しさを学べます。3冊目は全2作に比べると少々難解な数学テーマが取り上げられています。三角関数や正多面体の話など中学高学年から高校に習うものです。しかし、三角関数を全く知らない中学1年生でも楽しめると私は思います。
本書の中には例がたくさん出て来ます。sin、cosを恋愛に例えて考えることや、正多面体を仲良し兄弟に例えたり、三角関数や正多面体のことを知っている私でさえ新しい学びを得れました。
また、2冊目の最後に登場した敵組織の幹部キューティーオイラーと警察が共闘するシーンはとても熱い展開になりました。このシリーズは基本的に浜村渚だけが数学ができて、他の人は渚に縋り付く形が多いですが、キューティーオイラーと共闘している際は数学マニアの2人が、楽しそうに数学の深い話を繰り広げます。
読了後、早く4冊目以降を読みたいと思いました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年11月15日
- 読了日 : 2020年11月14日
- 本棚登録日 : 2020年5月23日
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