千年の恋人たち

著者 :
  • 河出書房新社 (2010年1月23日発売)
2.25
  • (0)
  • (3)
  • (2)
  • (2)
  • (5)
本棚登録 : 24
感想 : 10
4

待つ女。

仕事に恵まれ、人に恵まれ、周りから見ればうらやましいような一人の女。

だが、庭だけでなく心の中にも重く建っている石の塔ソル・ソンブラ(光と影)は、姿を消した夫の呪縛。

作品の最終行、《もう火は赤々と熾きていた。》は、待つ女から卒業した佐和の輝きのようだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 女流文学
感想投稿日 : 2014年12月29日
読了日 : 2014年12月28日
本棚登録日 : 2014年12月29日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする