著者が取材した大学の教授が
「日本はもう、壊れていますよ、メチャクチャです」
といったように、最高学府で学んでいるはずの学生が
経済的な理由からメチャクチャになっていることが分かった。
親の年収は減っているのに大学の学費が他の物価上昇に比べて異常に上がっていること、返すあてもまだ分からない学生に奨学金を貸し付け、学生が学問よりもバイトに明け暮れなければならないこと、そのバイトがてっとりばやく高額を稼げる風俗なこと。
風俗で働くという敷居が低くなっているのか、そうせざるを得ないのか。
風俗、身体を売るということは魂の殺人と同じ。
生活するために自分で自分を傷つけなければ生活できない学生が多くいることに驚いた。
彼氏に騙されても風俗で働き金を貢いでいた女子学生にも驚いた。というか、女性をだまして、風俗で働かせ、風俗で得たお金を巻き上げるという行為が読んでいて怒りがわいてきた。
中国人の富裕層の愛人になりたいという女子学生にも驚いた。
介護、ブラックバイト、風俗、社会での経験が浅い学生をターゲットに負担をかけ、おいしい思いをしている大人がいるかと思うと本当にこの国はメチャクチャだと思った。
騙すほうが悪いのか、騙されるほうが悪いのか、
騙すほうが悪い世の中であって欲しい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2016年7月2日
- 読了日 : 2016年7月2日
- 本棚登録日 : 2016年7月2日
みんなの感想をみる