この小説に出会うことができてよかったです。
すくなくとも、最後の文章を読み終わった後に、また始まりの一文を読んで、感慨深いというか、涙が湧くような、すっきりしたような感情を覚えました。
感嘆の息を吐きましたとも、はぁ……(すごいものを読めた。嬉しい。ありがたい。)といった感じの。
文章は詩的で、はっきりといえば好みは分かれるところであるけれど、第三部からの展開には息をのむような心地で、一行を噛みしめるように読んでしまいました。
当然ながら、聖書引用がおおく必ずしも馴染みがあるものではないのですが、何となくでも意味は分かりますし、兎も角、言葉っていうものは……伝えるためのそれらというのは……すごいんだなという……。
引き継いでいきたいです。
本の感想とはまた違いますが、この本を読んでいる合間に見た夢が「互いに会話はできるのに、互いに言葉が理解できていない(ような)少女と、本の話をする。それ(ただし、それというのは本に限った話ではない)はプリンシパル(なんだよ、と少女が言った)」といった夢だったので、私にとっては、心から衝撃的な物語だったのだと思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2022年12月24日
- 読了日 : 2022年12月24日
- 本棚登録日 : 2022年12月18日
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