随分昔、下手すりゃまだ10代の頃、サドに興味津々で数冊買い漁ったものの、ダラダラ続くエログロ(わかってたんだけど〉内容についてけず1冊も読み終えることなく挫折。以来10年ほど積ん読状態だったけど、遂に1冊目読破(ちなみに最初挫折したのはソドム〉。
いやーこりゃ強烈だわ。思春期に読んでたらマジで性格破綻してた自信がある。
そんなわけで以前挫折して今まで長い事手を出さずにいたのも天の助けじゃないかとおもえてくる。
ホントそんくらい強烈で危険な作品。
内容はこれでもかってくらいの不幸の連続と極悪人の登場だけど、まーそれは小説仕立てにして表現した哲学書、と思えば気にならない。
〆にあるまるでその気も無いのにとってつけたよーな、著者の語りらしき部分に思わず吹いた。
俺の勝手な勘違いかとも思ったけど、解説読むと、改編版の様な「悪徳の栄え」では最期が正反対らしーので、恐らく受け取り方間違ってなかったとおも。
作中の登場人物の言葉
※()内は俺
『犯罪を犯せなくなったら(死んだら)、彼らの呪われた作品が犯罪を犯すというのだわ』
本書がまさしくそうかも。
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- 感想投稿日 : 2008年6月22日
- 本棚登録日 : 2008年6月22日
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