「裁く」ための練習帳: 裁判員の必読本

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  • 学研プラス (2009年1月1日発売)
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感想 : 2
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 裁判員制度に向けて、実際の裁判結果から、どういう罪がどういう刑になるのか、大体の基準や、軽減する際の判断のポイントなどを教えてくれる本。
 同じ「殺人罪」でも、死刑と無期懲役で分かれるのはなぜ?殺した数によって変わるのか?
 「放火」と「放火殺人」の違いは?
 「強盗」と「強盗殺人」の違いは?
 など、テーマ毎に、まず実際に起きた複数の事件の概要とその裁判結果を簡単に出される。その後、作家と弁護士の対話形式で、なぜそんな裁判結果になったのか、判断基準は何なのかなどの説明がなされるという構成。
 裁判員裁判が行われる裁判は重要な裁判が多いため、死者がいたり、血生臭めの事件が多いのは仕方がない。
 あくまで「判決の基準」に重点を置いているため、裁判全体の流れなどはほとんど書かれていない。
 裁判員制度を学ぶためならずとも、「なぜこのような判決になるのか」を知りたい際に読んでみるとよい、入門書。
 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 法学
感想投稿日 : 2020年1月16日
読了日 : 2020年1月16日
本棚登録日 : 2020年1月11日

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