財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社 (2016年9月21日発売)
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感想 : 37
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<b>オタク的な例示と理論的な解説に明るい展望が持てるかも</b>

著者の上念さんは、「ニュース女子」の保守系パネリストのひとり。
地方の箱モノ再開発の失政を「サウザーの聖帝十字陵」に例えて、周りをドン引きさせる楽しい方である。
本書も、そんなテイストを全面に押し出した、軽妙なオタク的な視点や極論を交えつつも、データを踏まえた理論的な展開でみせていく。
一部、紙面のために乱暴は論旨もあるようだが、納得感も損なわれていない。
(本書への反論本があれば、是非読んでみたい)
しかし、上念さんは偏差値の高い大学出身者の財務省官僚、一流新聞社記者が大嫌いのようだなあ。

・「財政破たん論」「増税論」は、財務省官僚が自らのプレゼンスを増大させるためのプロパガンダ
・「国の負債」を「家計の借金」の相似形で捉えるのは大きな間違い
・国は、日銀資産を実質、連結決済的に保有して(国債の発行、引受が同じ)、お札の無限印刷が可能。
国の負債に実質返済期限はない(無限に借り換えが可能)。
国債は値上がり継続(国際的に不人気ではない。米国の日本国債空売りファンドは破たん、笑いものに)
仮に、マイナス金利の国債に全ての負債を借り換えたとすれば、プラス金利の金融商品を大量に国は保有することになる。これだけで負債問題は解決w
→もちろんインフレ率と勘案してコントロールは行う。
→マスコミは、マイナス金利のメカニズムを理解せず、国民を脅しているだけ。
→日本は、アルゼンチン、ギリシヤ型の財政赤字ではない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年10月29日
読了日 : 2017年1月14日
本棚登録日 : 2018年10月29日

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