<b>「離島」に続いての封印シリーズ。</b>
興味本位第一主義の装丁に反して、歴史、往時の賑わいに想いを馳せ、物哀しく締める文体がよい。
・近代(明治〜戦前)の産業振興にて街が成立・発展
・産業の衰退により過疎、廃村
というプロセスが散見される。
廃墟、廃村が生み出されるは、社会構造上必然なのではと思わされる。
また、産業構造転換が、非サステナブル(ダム、鉱山汚染)なものが当時は多い。
村の犠牲は、ほんの短期間の産業振興の踏台に過ぎなかったという虚しさが募る。
なかなかの良書である。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本・雑誌
- 感想投稿日 : 2018年10月29日
- 読了日 : 2014年7月22日
- 本棚登録日 : 2018年10月29日
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