テンペスト 第三巻 秋雨 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2010年10月23日発売)
3.75
  • (109)
  • (154)
  • (149)
  • (24)
  • (7)
本棚登録 : 1297
感想 : 107
4

4ヶ月連続発売の3冊目。
破竹の勢いの寧温が流刑の地へと落ちたところから始まる後半戦。
流された先の八重山でも待っていたのは上へ下への急展開。
50頁の間に目紛しく二転三転して、流刑の宦官から女となって王宮へ戻る!!
いやはや…(って、この本の感想にはよく使うけど、いや、こう言うしかないよね)

***以下も、ネタばれあり***

しかし、踊り子になって戻るつもりが側室選びと知らされて、そこを越えてしまうと一転穏やかな展開を、御内原での姦しい女の戦いと真美那との微妙な友情と元聞得大君の墜ちて行く様が彩る。
しかししかし、浦賀の前のペリー来航で再び風雲は急を告げて、琉球の独立を巡り対峙する朝薫とペリーの鬩ぎ合いのピンと張り詰めた緊張感は、再び真鶴を寧温に戻し、今度は本当に一人二役の右往左往。
最終巻の予告には“側室真鶴に懐妊の兆し!?一人二役の二重生活も、いよいよ限界か−”とあるけれど、いやはや、ホントにどうなるの?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2010年読んだ本
感想投稿日 : 2010年11月3日
読了日 : 2010年11月3日
本棚登録日 : 2010年11月3日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする