How Google Works: 私たちの働き方とマネジメント

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2014年10月1日発売)
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極めて普通な内容だった。ネットビジネス戦略科目のGoogleの学びのが深かったかも。

たまたま金曜の午後にオフィスでラリーの「この広告はムカツク!」の慶事を目にして、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」を指名に掲げる会社が、ムカツク広告を表示するのは非常に問題であるということに気づいた。だから、自分の仕事の責任外で、週末であっても、何とかしようと思ったのである。

悪党の割合にはティッピング・ポイントがある。意外と低いそのポイントに達すると、悪党のように行動しなければ成功しない、とみんなが思うようになり、問題は更に深刻化する。
悪党は誠実さの欠如から生まれる。悪党はチームより個人を優先する。

誰かが自分は会社の成功に欠かせない存在なので、1~2週間の休暇をとったらとんでもないことになる、と思っているなら、かなり深刻な問題があるサインだ。必要不可欠な人間などいるべきではないし、またそんなことはあり得ない。
休暇は無理にでも取らせ、本人をリフレッシュさせ、その間に代役を務めた人は自信がつくように促すべきである。

「お楽しみ」イベントには1つ問題がある。本当の「楽しさ」がないのだ。

廊下を歩きながら目に付いたゴミを拾い上げる、毎朝自分で新聞をとってくる、机を拭いて回るなど。自分たちはチームであり、必要だがつまらない仕事を免除されるようなえらい人間は1人もいないのだ、というメッセージである。しかし、そもそもそういう行動が出来る人は、会社をとても大切に思っているからだ。リーダーシップには情熱が欠かせない。あなたにそれがないなら、さっさと降りた方がよい。

同じようなことをしている他社を任すだけでは、仕事としてちっとも面白くないじゃないか。

優秀なコーチは、どれだけ優れた戦略を立てても、優れた人材の代わりにならないをよく分かっている。それはスポーツだけではなく、ビジネスでもだ。優秀な人材のスカウトは、ひげをそるのに似ている。毎日やらないと、結果に出る。

「群れ効果」は+にも-にも働く。Aクラスの人材は同じAクラスを採用する傾向があるが、BはBだけでなく、CやDまで採用する。だから妥協したり、誤ってBの人材を採用すると、すぐに社内にBのみならずCやDまで入ってくることになる。

人は学習を辞めたときに老いる。20歳の老人もいれば、80歳の若者もいる。

5年後の自分にとって理想の仕事を考えてみよう。どこで何をしたいか、いくら稼いでいたいか、仕事内容を書き出そう。そこにたどり着くために自分の強みと弱みを評価してみよう。自分はどんなスキルを磨く必要があるのか、他者からも評価を受けてみよう。
もし、理想の仕事がいまの仕事だという結論に達したら、それはあなたの野心が小さすぎるということだ。
「目的地がどこかわからないときは、注意したほうがいい。おそらくそこにはたどり着けないから。」

全員同意見というのは、誰かがモノを考えていないということだ。

仕事に限った話ではないが、何かを人に伝えたいと思ったら、たいてい20回は繰り返す必要がある。数回言うだけでは、みんな忙し過ぎて、おそらく気づかないだろう。さらに何回か繰り返すと「あれ、なんか聞こえたかな?」くらいに思ってもらえる。
もし20回いっても伝わらないのであれば、それはテーマに問題があるのかもしれない。

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感想投稿日 : 2015年10月21日
読了日 : 2015年10月21日
本棚登録日 : 2015年10月21日

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