金融庁森長官を主軸に現在の金融行政と地域金融機関について記しています。一貫して、貸し出し変調、担保保証主義を批判しています。また、金融業界が平時に移行している中で、金融検査マニュアルに依拠した検査体制を批判しています。
論じられていることはわかるのですが、金融庁をヨイショしすぎていて、読んでいて気持ち悪いです。そもそも、ジャーナリストが行政施策を無批判に礼賛するのはいかがかと思います。
地銀が顧客の方を見てビジネスをするのは当然です。ですが、不良債権処理が片付いてすることがなくなった金融庁が指導することでもなく、民間が創意工夫をすればいいだけです。それよりも、平時に移行しているので、金融庁の規模削減でも提言した方がいいように思います。
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カテゴリ:
ビジネス書
- 感想投稿日 : 2016年7月10日
- 読了日 : 2016年7月10日
- 本棚登録日 : 2016年7月10日
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