歴史作家・スチュアート・グラットンのもとに持ち込まれた一つの原稿。「英空軍爆撃機操縦士にして良心的兵役拒否者」という矛盾した評価を受けたJ.L.ソウヤーが残した手記に記された真実とは…。
リーダビリティの高さに釣られグイグイと読み進めるうちに、同じイニシャルを持つ双子の物語の齟齬にモヤモヤ感が募っていく。この虚実曖昧な語り(=騙り)がもたらす幻惑感がタマラナイ。
そして最後にあの二人も”双生児”だと気付かされた衝撃ときたら……w。仕掛け、構成の妙にもうならされる傑作。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年1月23日
- 読了日 : 2012年1月23日
- 本棚登録日 : 2012年1月23日
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