松前侑里先生、待望の書き下ろしです。
表題作品1編のみの収録ですが、毎度のことながら繊細なストーリーが心に沁み渡っていくようです。
同級生と上級生、2人の男の子の間で揺れ動くこれまた可愛い男の子のお話です。いきなり中学生の時の話から始まったので、ちょっと年齢低くないか…と思ったのもつかの間、ずんずん時間は流れて私好みな年齢の主人公たちに出会えました。
テーマ色を上手いこと折り込んでいく松前先生の文章の素晴らしさにあっという間に読んでしまいました。
題名にもあるように透明感の豊かな、イマジネーションを駆り立ててくれるような世界観とキャラ設定と、人間模様と…また宝物が増えた気がします。そしてあとがき。今は亡きあとり硅子先生への思いを語って下さっていて、読んでる側としては本当にじんわりしました。やはり松前先生にとってもなくてはならない方だったのですね…。
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カテゴリ:
BL
- 感想投稿日 : 2004年10月10日
- 本棚登録日 : 2004年10月10日
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