20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社新書)

著者 :
  • 星海社 (2012年1月26日発売)
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『#20歳の自分に受けさせたい文章講義』

ほぼ日書評 Day497

良書。新書版だが、各講ごと、いつもより余計に時間をかけて読んでみた。自分の備忘録も兼ねて簡単に内容をサマっておくが、興味を持たれた方は、ぜひ原著にあたられたい。

ガイダンス
書こうとするな、翻訳せよ。書くことは考えること★頭の中にある未整理な思考の渦を、目に見える形に変換するプロセスと理解した。

第1講
リズムの重要性。読点の打ち方や、漢字かなのバランス、同じ語の重複を避けること★筆者は当然のこととして書いているが、これらはあくまでも日本語の文章術である。

第2講
書くことの目的は読者を「動かす」こと。そのために構成(起承転結、序本結)を考える。「読んでもらう」ためには、特に導入部での引き付けが重要だ★筆者の論にそぐわず、本講の構成はイマイチだが、趣旨は100%同意だ。

第3講
読者に伝わる、読者を引き込む書き方のコツ。★導入のあと、いきなり自己ツッコミを入れる「起"転"承結」という構成のは、面白い。

第4講
映画撮影で学んだ編集の重要性。なぜこの一文がここに入る必要があるのか?なぜここに一文が入らないのか?をしっかり説明できねばならない。せっかく書いた文を捨てる際の「もったいない」は絶対に禁句★そこまでやってプロなのだと、我が身を振り返って反省。

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年10月26日
読了日 : 2021年10月26日
本棚登録日 : 2021年10月26日

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