確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力

  • KADOKAWA/角川書店 (2016年6月2日発売)
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ビジネスで勝率を高めるにはより勝てる確率の高い勝負を数多くすべきであり、それはプレファレンス(相対的好意度)を高めることが一番の近道である、ということを中心に、それを導き出した数学的マーケティング手法が紹介されています。

個人的には、消費者は無意識的に買い物をするときには常に「購入候補であるいくつかのブランドの組み合わせ」(Evoked set)があり、これを決めるのがプレファレンスであるというのが非常に腑に落ちた。
そもそも、自社製品を購入してもらうには、Evoked setに入らなければならない。

後半は数式のオンパレードなので難しいが、前半の森岡さんの金言は多い。

特に印象に残ったのは、
「どれだけ壁が高くても、階段さえ作れば必ず登れる」という言葉です。USJを劇的なV字回復に導いた、森岡さんだからこそ説得力出る名言です。

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感想投稿日 : 2021年3月1日
読了日 : 2021年2月28日
本棚登録日 : 2021年2月12日

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