くすぶるアラサーOL・江利が「素人落語」にのめり込んでいく様子を描いた物語。仕事やプライベートで気が立っても、彼女は落語に救われて立ち直ります。
印象的なのは、好きなタイプを「落語頭(あたま)がある人がいいかも」と話す場面。江利は「思考回路が落語モードで、噺の中に入り込む想像力と共感力を持っている人」と説明します。私自身、日々の生活ではイライラすることや人とぶつかってしまうことばかりです。でも、少しでも彼女たちの言う「落語頭」を身に付ければ、もう少しうまくやっていけるかもしれないと感じました。
派手な仕掛けがある物語ではありません。でも、癒しが必要な人にはしっくり来そうな気がします。落語好きにもオススメ。
サンキュー、落語大明神。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ほのぼの
- 感想投稿日 : 2014年3月3日
- 読了日 : 2012年12月7日
- 本棚登録日 : 2012年12月7日
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