長崎出身の私としては、言葉に馴染みがあり、読みやすかった。
女ながら油商の大浦屋を継ぎ、何事にも恐れず挑戦するお慶(お希以)が格好いい。
幕末の聞き覚えのある名の人物が大勢出てきて、幕末好きにはたまらないんだりうな。
大浦屋の火事をきっかけに店を捨て、娘を見捨てて後妻と息子と逃亡した父親にはひたすら腹が立つけど、後にのうのうとあらわれて、大きな顔で大浦屋に居座るなんて、腸が煮えくり返るかと思った。でもそんな父親をみとる覚悟をするお慶もやはり格好いい。
そんな父親に裏で秘密裏にお金を渡し、お慶に余計な心配をかけないように取り計らっていた弥右衛門がまたまた格好いい。
弥右衛門だけでなく、お慶の周りには素敵な人が大勢。
読み応えがありました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年9月9日
- 読了日 : 2023年9月9日
- 本棚登録日 : 2020年8月16日
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