いろいろと酒を呑んで来たけど、歳のせいか、最近は蒸留酒が体に合う。ここ数年で何人かの“ウイスキー呑みの達人”から、作法、おいしい呑み方、うんちくまで、いろいろと伝授してもらったおかげで、興味もわいていろんな本も読みあさった。そんな中、愛飲家90人とウイスキーの世界を綴った本書にも自然と手が伸びた。
吉田茂や田中角栄といった政治家や桑田真澄などのスポーツ選手も含めて、最先端で新しいものを創りだす人とウイスキーは不可分の関係なんだなとあらためて実感。
つらつらとレジェンド系作家などクリエーターとウイスキーの関わりが綴られた本書を最後にピリっと占めるのが、サントリーのチーフブレンダー輿水精一氏。<ブレンドして新製品をつくっていくようなとき私自身は「100+1=200」という面白さを感じてきました。単独では優等生とはいえない、ひと癖もふた癖もある個性の強い原酒を、数十種類のブレンドの最後に少量加えると、全体の出来栄えががらりと変わって引き立つという経験を、これまで何度もしてきているのです>とは、ビジネスの世界でも通じる神髄と納得。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年9月19日
- 読了日 : 2013年9月19日
- 本棚登録日 : 2013年9月19日
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