サイバラの離婚した元ご主人で、去年亡くなったカメラマンでライターの鴨志田穰さんの遺稿集。けして上手ではない文章が、なんというか、飾らない人柄を表しているようで心を打つ。アル中の人とは仕事柄しばしば接するけれど、みんな優しくて心弱く、人懐こく愛すべき人達で、故人もまさにそうだったのだろう。依存症の治療中に見つかった腎臓癌での死ではあるが、肝硬変も非代償期に入っておりどちらにせよ長くは生きられなかったと思う。こういう生き方しかできない人種は確かに存在しているが、家族はもちろん長生きしてほしかっただろうし、惜しみつつ悼むしかない;;
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ/ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2008年6月25日
- 読了日 : 2008年6月25日
- 本棚登録日 : 2008年6月25日
みんなの感想をみる