今、この本が中学生の課題図書になって良かった。
キリスト教に改宗したイスラム教徒の農夫の息子と、キリスト教徒の伯爵の娘の悲恋。
知らず知らずのうちに、自分がキリスト教文明のほうが善!という刷り込みを受けていたことに気づかされて、はっとする。
イスラム教徒がそのような行動に至らざるを得なかった背景を考えてみようとさえしてこなかったことに怖さをおぼえる。
もっと世界史を学ぼう。
日本とアメリカと隣国で、自分の世界ができてやしないか。
それだけの視点でしか考えてないんじゃないか。
こんなふうに、誰もの心に届く形の恋の物語で、こんなに大切なメッセージを伝えてくれるなんて、この本はすごい。
ニュースを見て、頭でっかちに、色々知ったような気持ちになって、語っちゃったりしてる人に届けたい本。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
YA
- 感想投稿日 : 2018年5月28日
- 読了日 : 2018年5月28日
- 本棚登録日 : 2018年5月28日
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