「日本の伝統」という幻想

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  • 柏書房 (2018年11月27日発売)
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本棚登録 : 153
感想 : 18
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「日本古来の伝統」
「日本人は昔からそうやってきた」
「伝統的な文化・しきたり」
などと言われるモノの中には、明治以降に始まったものがけっこうある、いやそれどころか戦後からのものだってある。

例えば、
初詣は明治18年頃
夫婦同姓は明治31年
告別式は明治34年
古典落語という名前は昭和23年頃
恵方巻は平成10年

そんなに古くないから価値がない!と言うことではなく、人は30年以上続く習慣や行事を「伝統的」と捉える傾向がある。

ということ。 「伝統だから守らないといけない、黙って従え」という【伝統マウンティング】をやられない様に、逆にやらない様に伝統の仕組みを解説した本です。

自分の生まれる前からある物って昔からずーっとあるって思っちゃうもんなぁー

京都とか伝統を売りにして成功しているビジネスモデルもあるから馬鹿にできないな!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ドキュメンタリィ
感想投稿日 : 2019年3月31日
読了日 : 2019年3月1日
本棚登録日 : 2019年3月31日

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