シュガーレス・ラヴ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2000年6月20日発売)
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本棚登録 : 1969
感想 : 222
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ストレスという言葉で表現するのは安易ですが、我慢し続けると心や体を病んでしまう。
体は正直です。
自分が我慢すればいいと思っても、そこには必ず限界がくる。

恋人からの電話を待ち続けて「睡眠障害」になってしまったり、家庭の不和から「アトピー性皮膚炎」を発症したり、不安から逃れるために「アルコール依存症」になったり、大病を患うという話じゃなくて、とても身近だからこそ明日は我が身に思えてドキッとする。
現実はドラマのようにはいかなくて、目を背けても何も変わらない。
疾患は受け入れるしかないし、向き合うしかない。

個人的には「アトピー性皮膚炎」の『ご清潔な不倫』と「突発性難聴」の『いるか療法』が好きでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他作家
感想投稿日 : 2021年12月22日
読了日 : 2021年12月21日
本棚登録日 : 2021年12月22日

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