シリーズ完結巻。
ディックとユウト、そしてコルブスの結末は一体どうなってしまうのか……とドキドキしながら夢中でページをめくりました。
BLというにはあまりにBL色が薄く、うっかりしてると恋愛ものだというのを忘れてしまうのが難点、というほど楽しく読ませてもらいました。
ラストが割と想像通りだったのは、ちょっと物足りないな……という気がしましたが、それでも十分に心理描写などにも力を入れていたので満足です。
結局最終的には絡まった糸はこうするほかなかった感がありましたが、なんともコルブスが憎めないやつで可哀想でした。
ディックと似たような境遇にあっても、触れる人間が違えばこんな結末にはならなかったかもしれないと思うと、なんとも切ないです。
そして相変わらずユウトの詰めが甘く、この巻に関してはもう完全にピー○姫でしたが、そう思ったら大して苛つくこともなく、逆にちょっと可愛い……とさえ思えてくる不思議。
庇護欲をそそるって、こういうことか(笑)
個人的に、最後までディックよりもロブとネトに萌え滾っていたので、本編CPにそこまでのめり込めなかったというのが本音のところ。
とはいえ、漸くなんのしがらみもなく自由に愛し合えるふたりを見てほっとしました。
犬にユウトの名前をこっそりつけてるディック、なんていじらしいのでしょう……。
お幸せに~。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
英田サキ
- 感想投稿日 : 2015年10月22日
- 読了日 : 2015年10月22日
- 本棚登録日 : 1970年1月1日
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