前回の夜中には好きと言ってのスピンオフ。
前作で人間としてもの凄く厭な奴だった『金崎』が主人公です。
こいつが真っ当な人間と出会って変わっていくというなんともあり得ないだろう……というストーリー。
こんな人として最悪の男が、ちょっといい男と出会ったからって
そう簡単に改心して更正できるかっての、と思ってたら
できちゃうんですから凄いです。
しかもね、ツンデレ。ものすごいツンデレ。
あー、あの誰も寄せ付けないような悪さは、全部虚勢だったのね、
と分かると、ちょっと可愛いなコイツ、とか思ってしまう不思議。
はじめは懐かない野良猫みたいな金崎が、どんどん攻の術中に
嵌っていくさまは見ていて清々しい。そして胸がきゅんとなる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
砂原糖子
- 感想投稿日 : 2012年3月14日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年3月14日
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