ものがわかるということ (単行本)

著者 :
  • 祥伝社 (2023年2月1日発売)
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本棚登録 : 1426
感想 : 108
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想定した内容では無かったが、多くの新しい視点を頂くことができた。
わかる=共鳴
私は情報化社会の中で役に立ちそうな「わかるとはどういうことか」を知りたかったのだが養老孟司さんはもっと感覚的な「わかる」の話をしている。

私が知りたかった情報に1番近かったのは「文武両道」の文は脳へ入力で、武は出力であること、つまり分かるとは入力と出力が一体となっている、という部分だった。これは「共鳴」だろうか?ある意味共鳴な気もするが、養老さんの伝えたい「共鳴」とは違う気がする。

さらには「わかろうとするな」ということも仰っていた。ビジネスの世界は自信を持て!堂々とせよ!数値化しろ!のような世界で、わかろうとしないことが吉なのか(それが正しいかは置いておいて)私には分からない。


元々知りたかったことと書かれていた内容にズレが生じたことで、私は今色々分からなくなってしまった。
だからとりあえず、田舎に行ってみることにする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年4月29日
読了日 : 2024年4月29日
本棚登録日 : 2024年4月29日

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