あの家に暮らす四人の女

著者 :
  • 中央公論新社 (2015年7月9日発売)
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本棚登録 : 2987
感想 : 465
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タイトルの通り一軒の古い洋館に住む4人の女のお話。
鶴代・佐知親子と佐知の友人雪乃とその後輩多恵美。たまたま一緒に住むことになったんだけど、なんだか楽しそう。家族ではないけど、同じ家に住んで一緒にごはん食べて、日常を共有していれば、家族のようなもので。血のつながりって大切と思っているけど、実はこだわるところでもないのかも。逆に本当の家族よりも程よい距離感と優しさや気遣いがあって、かえってうまくいくのかもね。
ただただ普通の暮らしに、ほっこりします。会話が面白くてくすっと笑ってしまったり。この普通の暮らしの中にも突拍子もない事件(?!)が起こったりします。河童とかカラスとか、ちょっとびっくりするけど、面白い。そして色々あっても、女たちの毎日は続いていくのです。
気心の知れた仲ならこんな風に一緒に住んでみたいなぁと思うけど、実際にはなかなか難しいよね。この物語の4人はそれぞれがいい具合に違っていてぶつかることがなさそう。なにげに奇跡のバランスなのかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年10月14日
読了日 : 2019年10月14日
本棚登録日 : 2019年10月14日

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